最近、家系ラーメンにすっかりハマっています。
とはいえ、行けるのは月に一度くらい。だからこそ、その一杯にかける気持ちは、我ながらなかなかのものだと思います。今日は、そんな私の“家系愛”を、少しだけ語らせてください。
お気に入りの三軒
今のところ、私のお気に入りは三軒あります。お店の名前は伏せて、G店・T店・OT店と呼ばせてください。それぞれ方向性が違って、その違いを楽しむのが、また面白いんです。
一番のお気に入り「G店」
まずは、堂々の一番のお気に入り、G店です。何がすごいって、まずスープ。しっかり濃厚なのに、後味にはキレがある。重たいだけで終わらないんです。
そして、チャーシュー。ここのは燻製されていて、香りがよく、とてもジューシーなんです。私はもともと、ラーメンのチャーシューがそこまで得意ではないのですが、ここのは別格。かたまりのまま、デスロール——ワニが獲物に噛みついて、くるくる回る、あれです——したくなるくらい、好きです。
そしてもう一つ、見落とされがちですが大事なのが海苔です。家系って、ラーメン本体だけでなく、ライスや海苔といった“脇役”がとても大事だと思っていて、ここの海苔は香りもパリッと感も一級品。これだけでも、通う理由になります。

ライスには、刻んだ生姜とにんにく、マヨネーズ、ごまをたっぷり。これだけで、ごはんがどんどん進みます。
一度、気分でネギ盛りにしてみたこともありました。ただ、これは個人的には失敗。ネギが多すぎて、肝心の麺やスープを味わう邪魔になってしまったんです。

コスパで肩を並べる「T店」
そのG店と、甲乙つけがたい存在がT店です。方向性は少し違っていて、こちらは濃厚ながら、もう少しクリーミー。くどすぎず、するすると進んでいくタイプです。

そして何より、コスパがすごい。ライスはおかわり自由で、裏かっぱも無料で置いてあります。この裏かっぱとマヨネーズをごはんに合わせると、それだけでおかわりが止まらなくなるんです。一杯そのものの満足度でいえばG店が一番なんですが、コスパまで含めると、T店は本当に肩を並べてきます。
強いて弱点を挙げるなら、海苔がほんの少しだけ安っぽいこと。海苔をケチると、その分だけ全体の質が落ちて感じてしまうので、ここは少しだけ惜しいところ。とはいえ、この値段とおかわり自由を思えば、十分におつりがくる範囲です。
これからに期待「OT店」
最後に、OT店。初めて行った日は、少し戸惑いました。チャーシューの切り方か仕上げか、そこがいまひとつで、スープはおいしいのに、少ししょっぱすぎたんです。

ただ、二度目に行ったときには、その点がちゃんと改善されていました。この短い間に手を入れてくるあたり、伸びていくお店なんだろうなと思います。

それでも、チャーシューの旨さと濃厚さでいえば、やっぱりG店が一枚上手。そう思いつつ、伸びしろに期待して、また様子を見に行きたいお店です。
家系に行ったら、ライスは絶対
ここまで、何度もライスの写真を挟んできました。これには、はっきりした理由があります。
私は、家系に行ったら必ずライスを頼みます。というより、家系ラーメンでライスを合わせないなんて、私にはありえません。
もっと言い切ってしまうと——家系ラーメンは、ライスのおかずです。
濃いスープを吸わせた海苔で、ごはんを巻く。スープをちょっとだけ垂らして、かき込む。この一連の作法があってこそ、家系は完成する。私は本気でそう思っています。
好みは、しょっぱさより濃厚さとキレ
ひとくちに家系と言っても、味の方向性はお店によってけっこう違います。
私が好きなのは、パンチの効いた醤油でとにかくしょっぱい、というタイプよりも、濃密で濃厚なスープに、キレのある醤油を合わせた一杯です。さっきのG店が、まさにそれ。
たとえるなら、ハンマーで殴られるより、大剣でスパッとぶった斬られたい。同じ“強さ”でも、殴られるより斬られたほうが気持ちいい……この感じ、伝わりますかね。
歴史と派生を追いかけるのも、また楽しい
家系には歴史があって、そこから枝分かれした系統も、かなりの数があります。直系のお店もあれば、そこから独立して独自の色を出すお店もある。
どのお店が、どの流れをくんでいるのか。少し勉強してから食べに行って、「なるほど、この味はここから来ているのか」と答え合わせをする。これが、また楽しいんです。
食べた人たちのSNSでの発信を眺めるのも、次に行くお店を探すのも、いい時間になっています。
家で作るのは、やめました
最後に、余談を一つ。
「あの味、家でも作れないかな」と思い立って、一度だけ、自分でスープを炊いてみたことがあります。結論から言うと、これが割に合いませんでした。
まず、材料費。きちんと数えてみたら、一杯あたり二千円を超えていました。お店で食べるより、ずっと高くつく計算です。
そして、におい。豚骨を長い時間炊くので、家じゅうがしばらく独特のにおいに包まれます。これが、なかなか抜けてくれません。
おまけに、手間も相当なもの。仕込みから片付けまで、ほとんど丸一日がかりでした。
高くて、臭くて、手間もかかる。三拍子そろって、もう二度とやらないと決めました。お店のありがたみが、身に染みてよく分かった一件です。
さいごに
そんなわけで、また月に一度の楽しみに、そろそろ行ってこようと思います。もしおすすめの家系があれば、こっそり教えてもらえるとうれしいです。